先日、鶴見川の近くで、歩道の緑地帯のササ類が、ほとんど食べ尽くされているのを見つけた。
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食害の激しさの割には、幼虫の数が少ないように思ったので、部屋に戻ってからWebで調べてみると蛹越冬とのことだった。
2015年10月23日に、鶴見区の三ツ池公園で撮影したもの。
2014年11月16日に、鶴見中央で見つけた幼虫。
2015年9月20日に、緑区の四季の森公園付近で撮影した成虫。
タケノホソクロバだろうと思って、まわりを探してみると、ササの葉裏に止まっている幼虫が見つかった。
してみると、ほとんどの幼虫は、周辺のどこかで蛹になるために、この場所から離れてしまったのかも知れない。
この幼虫は他でも撮影しているので、まとめて紹介しておきたい。
若齢期には集団を形成する習性があるようだ。
終齢の手前ぐらいだと思われる。
ガスト前の緑地帯に、多数の幼虫が見られた。
すでに分散しかかっていたので、繭を作るために場所を探していたのかも知れない。
黒くて小さいだけの、非常に地味な感じの蛾だ。
成虫は昼行性で、花に飛んできたり、産卵場所を探して、ササ類のまわりを飛び回ったりしているのをよく見かける。
Webの蛾類サイトで見たところ、幼虫には毒毛があるようで、触れると激しいかゆみを伴うとあった。
マダラガ科 Zygaenidae
タケノホソクロバ Artona martini Efetov,1997
国内分布:北海道・本州・四国・九州・小笠原諸島・対馬・奄美大島・沖縄本島・西表島
国外分布:朝鮮半島・中国
食草:ササ・モウソウチク・アズマザサ
成虫出現期:7月 - 8月
幼虫は毒針毛を持ち、触れるとかぶれると言われる。