バリ島で撮影したヒトリモドキ3種の種名が判明したので、紹介しておきます。
クタに滞在した折に、部屋の灯りに飛来したもの。
ウブドのホテルの壁に飛来した、ホシヒトリモドキ。
ウブドのビスモ通りで撮影した、本種と思われる幼虫。
キシタヒトリモドキ、これも広く分布する種類で、ウブドで撮影したもの。
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チャンプアンの尾根道で撮影したもので、ヒトリモドキ類の幼虫と思われるもの。
いずれも、ずっとヒトリガ科の種類だと思っていたもの。
ヒトリモドキ科は、ヤガ科の一亜科とされることもあるが、ここでは独立の科としておく。
前翅が、ほぼ一様に黒味を帯びた灰色をしている。
ヒトリモドキ科 Aganaidae
Asota heliconia intacta Walker,1854
分布:Indonesia
台湾から東南アジア島嶼部に広く分布する種で、多くの亜種に区分されている。
その中で前翅が一様に暗色になる点で、上記の亜種に比較的一致する。
日本の南西諸島から、東南アジアまで広く分布する。
ホシヒトリモドキ Asota plana plana (Walker,1854)
分布:China・E.Timor・India・Indonesia・Japan・Laos・Malaysia・Myanmar・Nepal・Sikkim・Sri Lanka・Thailand・N.Vietnam
この種もいくつかの亜種に区分されている。
一本の木に、比較的多数の個体が見られた。
付近のホテルのスタッフは、これが蛾の幼虫であることを知っていた。
キシタヒトリモドキ Asota caricae (Fabricius,1775)
分布:沖縄本島・石垣島・西表島・与那国島・北大東島・台湾・中国・インド・オーストラリア
種名は判明していないが、色彩以外はホシヒトリモドキの幼虫とよく似ている。
以前にバナナセセリの紹介をしましたが、蛹の写真が出てきたので追加しました。