バリ島で撮影した蛾類の内、名前の判った大型種を紹介します。
ヨナグニサン、バリ島では幼虫のみ撮影。
こちらはバリ島で撮影した幼虫。
滞在していたホテルの庭先に飛来したもの。
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クロメンガタスズメ、チャンプアンの尾根道で撮影。
トラシャク、派手な色彩の大型のシャクガで、いかにも熱帯の雰囲気がある。
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鮮やかな黄色の時に、人面を思わせる斑紋を持つ、大型のカレハガ。
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成虫と同じ場所で撮影した、この種類の幼虫と思われるもの。
この成虫はジャワ島のヨグヤカルタで、2000年に撮影したもの。
非常に新鮮な個体だが、水路の向こう側に止まっていたので、裏側だけしか撮影出来なかった。
ウブド郊外のチャンプアンの尾根道で撮影したもの。
サイズは7-8cm.あったが、終齢ではないと思われる。
体の後端にある赤い紋が、日本産のものでは、細い赤の輪になるのが異なる点で、全体的にはほぼ同じ様な印象を受ける。
ヤママユガ科
ヨナグニサン Attacus atlas (Linnaeus,1758)
分布:八重山諸島・インド・東南アジア・中国・台湾
食樹:アカギ・モクタチバナ・フカノキ・カンコノキ類・トベラ・ショウベンノキ(八重山諸島の例)
生け垣の花などで、吸蜜しているのを、時たま見かける。
スズメガ科
オオスカシバ Cephonodes hylas (Linnaeus,1771)
分布:日本(本州以南)・インド・スリランカ・東南アジア・中国
食樹:クチナシ
幼虫は派手な黄色を中心とした、蛍光色のような色彩のものと、このような緑色型がある。
これは地味な緑色型のほう。
食草はナス科を中心として、比較的広い範囲のものを食するようだ。
長崎では、ヒルガオ科の植物に付いている、終齢幼虫を見ている。
ウブドでは、何度か、灯りに飛来した成虫も見ているが、まだ撮影の機会がない。
スズメガ科
クロメンガタスズメ Acherontia lachesis (Fabricius,1798)
分布:日本(本州以南)・台湾・中国・マレー・インド
食草:ゴマ・ナス・ジャガイモ・チョウセンアサガオ・タバコ・クコ・キリ・キササゲ・フジマメ・アサ
プンゴセカン村の周辺で、毎年1-2度目にする機会があるが、なかなか撮影出来る場所に止まってくれることが少ない。
Webで検索すると、幼虫の写真も見ることが出来る。
派手な青の蛍光色を主体とした色彩で、一度見てみたいと思っているが、未だその機会に恵まれていない。
シャクガ科
トラシャク Dysphania militaris (Linnaeus,1758)
分布:South and Southeast Asia
チャンプアンの尾根道で撮影。
ときどきシジミチョウの仲間が見つかる場所で、遠目に黄色い花が咲いているように見えた。
しばらく見ていて、カレハガだと気付き撮影した。
分布はマレーシアとその周辺となっているが、タイやベトナムにも、非常に良く似た種類が分布する。
ブログなどでは、成虫・幼虫共に有毒と書かれたものも見られる。
ブログの中で、ベトナム産のよく似た種類のカレハガについて書かれたブログに、非常に似た幼虫が載っており、その種類の幼虫だと書かれていたので、これも成虫写真の種類と同じものだと思っている。
カレハガ科 Lasiocampidae
Trabala ganesha Roepke,1951
Type locality: Indonesia, West Java, Perbawattee
分布:マレーシア・スマトラ・ジャワ・ボルネオ
台湾に別亜種が分布するようだ。