バリ島で撮影したモンシロモドキ属を紹介します。
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ヒトリガの仲間としては、比較的翅が細長く、体も細いので、雰囲気的にはホタルガの仲間によく似ている。
これは斑紋が異なる個体ですが、♂♀の違いかも知れません。
チャンプアンのグヌン・ルパ寺院で撮影した、この属の幼虫。
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この3枚は、キンタマーニのトヤ・ブンカ村で撮影したもの。
ヒトリガ科に属する小さなグループで、比較的、昼行性の傾向が強い仲間です。
個体数は比較的多いものの、接近すると敏感に反応して、飛び去ってしまうので、撮影は楽ではありません。
種類としては、斑紋を見る限り、日本の八重山諸島などにも分布する、ネッタイモンシロモドキによく一致します。
ヒトリガ科ヒトリガ亜科
ネッタイモンシロモドキ Nyctemera coleta coleta (Stoll,1781)
分布:日本(屋久島・石垣島・西表島)・フィリピン・マレー・インド・オーストラリア
食草:同属のモンシロモドキ N. adversata はキク科のビロウドサンシチ
分布的にもあっているように思えます。
その後、調べてみたところ、Nyctemera baulus baulus (Boisduval,1832) という種類によく似ていることが分かりました。
分布は、Bull, Java となっており、ジャワ島とバリ島に共通の亜種が分布するのは理解出来ますが、ブル島のものがジャワと同じ亜種に属するかどうかは、やや疑問があります。
とりあえず、ジャワ島に分布するので、同じ亜種としておきたいと思います。
日本産のモンシロモドキ N. adversata の幼虫と較べてみると、体の色彩などに違いが見られるが、胸の前方にある、黒色の長い毛束や、白色のへら状の毛の位置は良く一致する。
上に紹介した成虫と同じ種類と思われるが、複数の種類が分布する可能性もあるので、種名の確定は保留したい。
ウブドのものと同じ種類と思われる。
2015年3月29日に撮影したものだが、その2日後に見た時には、一回りほど成長していた。
幼虫の成長速度は、非常に早いという感じを持った。