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Channel: TAMIの気まぐれ通信
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ムラサキ2題

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12月20日に四季の森公園を散策したが、その時、ピクニック広場付近で、個人的には当地初見となるムラサキツバメを目撃撮影した。

同時にムラサキシジミも撮影出来たので、画像を紹介します。

イメージ 1
最初に見つかったのは♀、比較的小型の個体だったので、ムラサキシジミと思って近づいたが、裏面の模様が違うように見えたので、更に近づいて撮影した。

四季の森公園は、かなり通っているが、本種を見たのはこれが始めて。
枯葉の中に止まると、しばしば姿を見失ってしまう。

イメージ 2
しばらく撮影している内に、翅を開いてくれたので表側も撮影。
かなり飛び古したような感じで、翅の破損が著しい。

イメージ 3
しばらく撮影していると、もう1頭飛び出してきた。
こちらはやや大型の個体で、一目でムラサキツバメと分かるようなサイズ。

イメージ 4
これもしばらくすると翅を開いたが、ラッキーなことに、比較的破損の少ない♂個体だった。
♂を撮影したのは初めてで、やっと♂・♀そろえることが出来た。
ただ♀に較べて、ムラサキの光沢が弱く、かなり良い角度から撮影しないと色が出て来ない。

これも撮影している時は、光沢のある暗褐色に見えた。
写真で見ると、かろうじてムラサキが見える。

これで、満足して場所を変えようと思ったところ、もう一種のムラサキが飛び出してきた。

イメージ 5
こちらはムラサキシジミ、気温と風の状態がよいのか、今日は良く翅を開いてくれる。
これも擦れてはいるが、それほど破損はしていない。

ムラサキツバメが2頭も見つかったので、付近に越冬集団がいないかと思って探してみたが見つからなかった。

三ツ池公園でも、それらしい、幼虫の食痕は見つかるので、当然分布していると思われる。
後は、越冬コロニーを、一度見てみたいとは思っているが。

シジミチョウ科

ムラサキシジミ Narathura  japonica  (Murray,1875)
国内分布:本州・四国・九州・対馬・壱岐・五島列島・甑島・種子島・屋久島・トカラ中之島・奄美大島・沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島
国外分布:朝鮮半島
食樹:アラカシ・イチイガシ・スダジイ・時にクヌギ・コナラ
地上の落葉下などで蛹化する。成虫で越冬。

ムラサキツバメ Narathura  bazalus  (Hewitson,1862)
国内分布:本州・四国・九州
食樹:マテバシイ・シリブカガシ
両種とも多くのシジミチョウ科の幼虫と同様に、蜜を含んだ分泌物を出して、アリに提供し、その見返りとして捕食者などから保護されるという、ある種の共生関係をとる。
成虫は、越冬時に集団を作る習性がある。

ムラサキシジミの幼虫に誘引されたアミメアリの、脳内のドーパミンの濃度が下がって攻撃的になり、巣に戻らずに幼虫を保護するようになる、との記述があるので、何か科学的なコミュニケーションが行われているのかも知れない。

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