3月11日に、ペジェンからウブドに来ているドライバーの1人が、プナタラン・サシ寺院のオダラン(祭礼)の、行列が見られるというので、連れて行ってもらうことにした。
あいにくの雨模様で、村の子供達も、傘をさしながら行列の来るのを待っていた。
バレ・バンジャール(村の集会所)では、行列に参加する村人達が、お供え物を持って集まり始めていた。
バリの催し物は、あらかじめ時間が決まっていても、時間通りに始まらないことが多いのだが、今回はほぼ時間通りに行われた。
行列の先頭を歩く少女達。
少女達に続いて、笛や鳴り物で編成された、ガムラン・バレ・ガンジュールの一行が演奏を始める。
行列の後尾には、花で作られた龍が、村の若者達に担がれてしんがりをつとめる。
頭上の供物は、最上部に、顔をかたどったようなものが乗せられ、全体として人型のような印象を受ける。
寺院に到着した行列は、入口の石段を登り、割れ門をくぐって境内へと入って行く。
境内に入った行列は、さらに中門をくぐり、内陣へと進む。
行列が境内に入り終えると、参詣に来た村人達が、次々に割れ門をくぐって境内に入って行く。
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内陣のバレに並べられた供物の前で、世間話に興じる村人達。
内陣の祭壇に並べられたススオナン(御神体)、配置の仕方には一定の決まりがあるように思われる。
祈りを捧げ、プマンク(民間出身の僧侶)から、清めの水を受ける村人達。
行列を先導していた少女達の1人。
最近は記念写真を、携帯やタブレットで撮っている光景をよく見かける。
5時から行進が始まるというので、周辺での交通規制などで、渋滞することもあるので、多少の余裕を見て4時に出発と決める。
ウブドのラヤ通りなどで、通常の渋滞はあったが、30分もかからずスムーズにペジェンに着いた。
バレ・バンジャールの前で、行進に供えて、頭に供物を乗せた女性達が整列し始める。
乗せる時には、男性が手伝うのだが、かなり重さのあるものなので、2人がかりで乗せることもある。
色とりどりの衣装が華やかさを添える。
行列はゆっくりと、寺院へと向かう。
運び込まれた供物は、浄めの儀式を受け、家に持ち帰り家族や親戚などに分けて食べる。
健康や幸運に恵まれるようにとの、願いもあるように思う。