撮影してから1ヶ月以上たっていますが、5月2日に横浜市鶴見区三ツ池公園で撮影した、昆虫類を紹介します。
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コメツキムシ科
サビキコリ Agrypnus binodulus binodulus (Motschulsky,1861)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・渡島大島・粟島・佐渡・壱岐・隠岐・対馬・伊豆諸島・五島列島・上甑島・下甑島・種子島・屋久島・口永良部島・与那国島
丘の上の広場付近で、地上を歩いていたもの。
葉上や草の根際など、様々な場所で見つけられる。
この個体はやや擦れたものだが、新鮮な個体は褐色の鱗片状の毛で覆われる。
カミキリムシ科
キクスイカミキリ Phytoecia rufiventris Gautier,1870
国内分布:北海道・本州・四国・九州・飛島・粟島・佐渡・隠岐・対馬・壱岐・伊豆大島・淡路島・小豆島・種子島・屋久島
国外分布:台湾・東アジア
歩道脇のヨモギの葉上にいたもの。
キク科の植物の害虫として著名。
単独でいる場合は、意外と敏感で、撮影前に逃げられることも多い。
産卵後のしおれた植物はよく目立つが、成虫はそれほどは目に付かない。
ハムシ科
ニホンケブカサルハムシ Lypesthes japonicus Ohno,1958
国内分布:本州・対馬
食草はノブドウとされるが、この個体はツツジの葉に止まっていたもので、単食性ではないかも知れない。
グラウンド近くの歩道脇の植込みで見つけた。
ゾウムシ科
スグリゾウムシ Pseudocneorhinus bifasciatus Roelofs,1879
国内分布:北海道・本州・四国・九州・佐渡・伊豆大島・八丈島
国外分布:中国・北アメリカ
民家や公園などの植え込みで普通に見つけられる。
ゾウムシの仲間だが、頭部はあまり長く伸びない短吻群の仲間。
様々な植物で見つかるので、食性はかなり広いようだ。
国外分布にアメリカが上げられているが、中国か日本からの移入と思われる。
ヒトリガ科
キハラゴマダラヒトリ Spilosoma lubricipedum sangaicum Walker,1865
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
食草:クワ・バラ科・サクラ・アブラナ科・マメ科
成虫出現期:4月・6月-9月
これもグラウンド近くの道脇で、葉裏に止まっているのを見つけたもの。
都市部でも見られるヒトリガ科の種類だ。
よく似た種類にアカハラゴマダラヒトリがいる。
シャクガ科
ハスオビエダシャク原亜種 Descoreba simplex simplex Butler,1878
国内分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島
国外分布:シベリア
食草:カバノキ科・ブナ科・ヤマグルマ科・バラ科・トチノキ科・ツバキ科・ミズキ科
成虫出現期:4月
園内のサクラの幹から生えている細枝の、柔らかい葉に多い。
新宿御苑などでも、サクラで見つけているので、食性は広いようだが、平地ではサクラを好むのかも知れない。
2cm.ほどの小さいもので、まだ若齢と思われる。
シャクガ科
チャバネフユエダシャク Erannis golda Djakonov,1929
国内分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄本島
国外分布:シベリア
食草:ポプラ・ヤマナラシ・ドロノキ・バッコウヤナギ・サワシバ・イヌシデ・ツノハシバミ・シラカンバ・ウダイカンバ・ヨグソミネバリ・ミズメ・ケヤマハンノキ・ブナ・イヌブナ・クリ・コナラ・ミズナラ・クヌギ・アベマキ・カシワ・シラカシ・アラカシ・ハルニレ・オヒョウ・ケヤキ・マンサク・ズミ・リンゴ・ナナカマド・カマツカ・ノイバラ・サクラ・エゾヤマザクラ・ウメ・ホザキカエデ・ウリハダカエデ・イタヤカエデ・アワブキ・オオバボダイジュ・レンゲツツジ・ミツバツツジ・クロウスコ
成虫出現期:11月-1月
緑区の四季の森公園では、灯火に集まった成虫をよく見かけるが、三ツ池公園ではまだ成虫を見ていない。
これもサクラの葉にいたもの。
食性はかなり広いようだ。
シャクガ科
シモフリトゲエダシャク Phigalia sinuosaria Leech,1897
国内分布:北海道・本州・四国・九州・佐渡
国外分布:シベリア
食草:キツネヤナギ・ポプラ・コナラ・クヌギ・カシ類・ソメイヨシノ・リンゴ・ナシ・ノダフジ・カシワ
成虫出現期:12月-3月
フユシャクの仲間ではもっとも大型の種類の一つ。
この幼虫もかなり大型で、おそらく終齢近くで、5cm.前後はあったように思う。
撮影した時は、同じ位のサイズのヨモギエダシャクの幼虫だと思っていた。
ビジターセンター脇の植込みにいたもの。
ハナアブ科
スイセンハナアブ Merodon equestris (Fabricius,1794)
国内分布:北海道・本州
国外分布:ヨーロッパ
春期に見られる、比較的大型のハナアブ。
体色に変化が多く、時に別種のように見えることがある。
本来ヨーロッパに分布するもののようで、日本産は移入種とされている。
スイセン以外にも、ヒガンバナやダリアなど、地下に球根やイモを作る植物を食害する。
園芸などでは害虫とされることが多い。
ツチカメムシ科
コツチカメムシ Macroscytus fraterculus Horv?th,1919
国内分布:北海道・本州・四国・九州
ずっとツチカメムシと思っていたが、同属のコツチカメムシのようだ。
ほぼ同じサイズで、前胸の点刻の状態で見分ける。
あらためて今までに撮影した写真を見たところ、すべて本種のようなので、ツチカメムシよりも多いのかも知れない。
次回は5月5日の、戸塚区の舞岡公園の昆虫類を紹介する予定です。
今のところ、仕事の都合で、週末しか時間が取れないので、タイムラグが大きくなっていますが、順番に紹介したいと思っています。