バリ島中部のタバナンの町からやや西に向かい、そこからバリ島の北海岸へ抜ける尾根道がある。
タイワンクツワムシの緑色型。
ヒメイシガケチョウ属の1種。
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クロマダラソテツシジミ。
シロモンクロシジミ。
ツトガ科の一種?
サシガメ科の一種。
アリの一種。
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最後は昆虫ではなく、クモの仲間。
以前は幅も狭く、未舗装の悪路だったようだが、最近は北海岸に抜ける、幹線道路の一つとして整備され、比較的楽に抜けられるようになっている。
以前は道沿いに、一面の棚田が広がっていたと言うことだが、今はコーヒー園やカカオの栽培地に置き換わりつつある。
それでも、比較的きれいな棚田が残っている部分もあるので、4月7日から11日まで、4泊の日程で棚田の撮影に行ってきました。
その際に、何種か撮影できた昆虫類を紹介します。
褐色のタイプは、ウブド周辺でもよく見かけるが、緑色型は数も少なく一度見ただけ。
今回やっと撮影できた。
キリギリス科 Tettigoniidae
タイワンクツワムシ Mecopoda elongata (Linnaeus,1758)
国内分布:本州(伊豆半島以西)・四国・九州・八丈島(移入)・沖縄本島、東京・神奈川などに散発的な記録あり。
国外分布:台湾・熱帯アジア
日本のテングチョウと同じ位の、小型のタテハチョウ。
最初は何の仲間か分からなかったが、翅の開き方や斑紋が、イシガケチョウに似ていたので、調べてみたら、この属の種類によく似ていることが分かった。
タテハチョウ科 Nymphalidae
ヒメイシガケチョウ属 Chersonesia rahria rahria (Moore,1858)
分布:マレー半島・ジャワ・スマトラ・ボルネオ
バリ島からの記録は見当たらなかったが、分布から見てもこの種類であると思う。
小さな川に沿った、コーヒー園脇の林の中の路上で、木漏れ日があたるところに好んで静止していた。
最近、日本でも各地で見つかっていて、話題になっている種類。
宿泊したホテルの、庭先のソテツの周りを飛んでいたもの。
食痕もあり、個体数は少なくないように見えた。
シジミチョウ科 Lycaenidae
クロマダラソテツシジミ Chilades pandava (Horsfield,1829)
日本でも近年、八重山から与那国島にかけて、見られるようになった種類。
バリ島からはジャワ島から小スンダ列島にかけて分布する、下記の亜種が記録されている。
シロモンクロシジミ Spalgis epius titius Fruhstorfer,1919
分布:Java・Bali・Sumba・Sumbawa・Damar・Lombok
原亜種は雲南からインドの、熱帯アジアの大陸側に、他にインドネシアとフィリピンにかけて、7亜種が分布する。
ノメイガの仲間と思われる、シャクガ科のような斑紋を持った種類。
ウブド近郊でも何度か見たことがある種類。
ホソヘリカメムシ位のサイズで、かなり大型のもの。
前胸の両側に、鋭い湾曲したとげを持つ。
やや山寄りの所でよく見かける、かなり大型のアリ。
腹部に強い光沢があり、やや青く見える。
単独でいることが多く、行列は見たことがない。
建物のタイル上で、果物の汁が乾いたような所で、それをかじっているような行動を取っていた。
樹幹部の地衣類やコケ類に擬態したような色彩のクモ。
コガネグモ科のトゲグモの仲間のような雰囲気があるが、何の仲間か判明していない。