昨日は、ウブドからはそれほど遠くはないのですが、まだ行ったことの無かった、バンリのクヘン寺院に行ってきました。
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歴史のある寺院で、バンリ王朝の国寺として11世紀に建てられたもののようです。
壁面の一部に、古い中国の陶器がはめ込まれているのも有名ですが、かなり以前に盗難にあって、現在のものは新しく埋め込まれたもののようです。
寺院は小高い丘のような所に建てられているため、伽藍の配置が3段の階段状に配置され、段と段を結ぶ斜面に階段と門が置かれています。
写真は2段目の中庭にあたる部分から撮ったもので、参道の右側にある、赤い布が巻かれた部分に、御神体と思われる大きな岩が安置されています。
ベドグル山塊のタンブリンガン湖の湖畔にも、よく似たものがあり、古い時代の信仰形態の名残なのかも知れません。
その右側に、あたりを圧倒するかのように、巨大なガジュマルが枝を広げています。
割れ門の間に見える11層の塔は、シバ神を祀るもので、ジェロアンと呼ばれる奥の院の中央に位置しています。
裏面には精緻な浮き彫りが見られ、反対側は階段状の構造になっている。
オダランの名残の日傘などが立てられていて、階段の中央に、神々の通り道である白い布が敷かれている。
中庭の門は割れ門ではなく、王宮の中門と同じ構造をしている。
中央の扉は、通常閉じられていて、参拝者は白い布の右側か左側を通り、左右いずれかのくぐり戸を抜けて中庭に入って行く。
この登り口のスペースは、参拝者の駐車場も兼ね、祭礼の際の催し物などが上演される場ともなっている。
中庭の半分以上を覆いつくすように感じられる。
村人を集合させるときに、小屋の中に吊り下げられている、丸太を叩いて知らせる。
叩き方によって、様々な情報を伝えることが出来るようだ。
ガジュマルは中庭の東北の角に生えている。
闘鶏は村人の娯楽でもあるようだが、地面に落ちた鶏の血が、地下に棲む存在を鎮めるという、宗教的な意味合いも兼ねているようだ。
バリの寺院に関しては、知識が限られているので、散策の際の感想的なものになってしまったが、知人に詳しい方がいるので、また続報を書きたいと思います。