8月14日に、栃木県の古峰ヶ原に行く機会があって、古峰神社付近で、ヤナギの倒木に多数のチャイロスズメバチが見られた。
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雨か風で倒壊したものらしく、付近のガードレールが大きく折れ曲がっていた。
ハチは切断面の、樹皮と木質部の境目からにじみ出ている、樹液に誘引されたようだったが、同時に何匹かのハエが集まってきていて、ハチが樹液を吸い始めようとすると、ハエがハチを威嚇するような動作を、しきりに繰り返していた。
ハチもそれに応えて、ハエを追い払うような動作を繰り返していた。
かなり長い時間、応酬が続いていたが、やがて両方ともおとなしくなって樹液を舐め始めた。
ハエが、どうゆう意図で威嚇していたのかは知るべくもないが、ひょっとしたらヤドリバエの仲間で、ハチに寄生する機会をうかがっていたのかも知れない。
その後、写真を眺めていたら、1頭、色の違う個体がいたので、♂♀または2種が混じっていたのかも知れない。
スズメバチ科
チャイロスズメバチ Vespa dybowskii Andre,1884
国内分布:北海道・本州(中部以北)
国外分布:東シベリア・朝鮮半島・中国・タイ・ビルマ
モンスズメバチなどの、他の種類の巣を乗っ取るという、半寄生性のような習性を持つ。