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Channel: TAMIの気まぐれ通信
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富士山周辺8月18日

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以前から用意してあった、8月18日の富士山周辺で撮影した昆虫類です。

イメージ 1
ウスキミスジアツバ?
本栖高原で撮影。
かなり擦れた個体なので、種名は確定的ではない。
林床の葉上に静止していたもの。

ヤガ科

ウスキミスジアツバ Herminia  arenosa  Butler,1878
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:朝鮮半島
食草:枯葉
成虫出現期:4月-9月

イメージ 2
シロフコヤガ?、朝霧高原で撮影。
正確な同定には、交尾器の検鏡が必要なので、これも確定的ではない。
駐車場のへりのような環境で、草の葉に止まっていた。

シロフコヤガ Protodeltote  pygarga  (Hufnagel,1766)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:ヨーロッパ
食草:不明?
成虫出現期:5月-8月

イメージ 3
モントガリバ幼虫、本栖高原で撮影。
林床のイチゴ類と思われる葉上で見つけた。
食草もイチゴ類なので、これを食草としているものと思われる。

カギバガ科

モントガリバ Thyatira  batis  japonica  Werny,1966
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島・奄美大島・沖縄本島・西表島
食草:エビガライチゴ・カジイチゴ・クロイチゴ・モミジイチゴ
成虫出現期:5月-10月

イメージ 4
コクリオビヒメハマキ、種名は知人に教えられたもの。
よく似た種類が多く、画像での同定は簡単ではないような気がする。

本栖高原で撮影。
林内や草地で、非常に多くの個体が見られた。

ハマキガ科

コクリオビクロヒメハマキ Olethreutes  orthocosma  (Meyrick,1931)
国内分布:北海道・本州・四国・対馬・屋久島
国外分布:朝鮮半島・沿海州
食草:ノコンギクのロゼット
成虫出現期:4月-9月

イメージ 5
ウンモンオオシロヒメシャク、開けた道沿いの草地で、木イチゴの類に止まっていたもの。
本栖高原で撮影。
独特の斑紋で、同定は比較的簡単。

シャクガ科

ウンモンオオシロヒメシャク Somatina  indicataria  morata  Prout,1938
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
食草:スイカズラ・オオバヒョウタンボク
成虫出現期:5月-9月

イメージ 6

イメージ 7
クロズウスキエダシャク、上が朝霧高原、下が富士林道で撮影したもの。
富士林道では、夕方近く、比較的多くの個体が見られた。

色彩が異なるので、別種かと思ったが、斑紋パターンなどが一致するので、同一種と思われる。
♂♀の違いかも知れない。

クロズウスキエダシャク Lomographa  simplicior  simplicior  (Butler,1881)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬・屋久島
食草:ミズナラ・ズミ・マメザクラ・ナナカマド・ウワミズザクラ・クヌギ
成虫出現期:6月・9月-10月

イメージ 8
キオビトビノメイガ、朝霧高原で撮影。
草本の花で吸蜜中と思われる個体。
他に1-2頭目撃したが、いずれも敏感で、すぐに飛び去ってしまった。
小型の種類だが、色彩で簡単に同定できる。

ツトガ科

キオビトビノメイガ Pyrausta  mutuurai  Inoue,1982
国内分布:本州・九州
食草:不明?
成虫出現期:8月

イメージ 9
ミヤマキベリホソバと思われる種類。
富士林道で撮影。
この手の種も、確実に同定するには交尾器を見る必要がある。

ヒトリガ科

ミヤマキベリホソバ Eilema  okanoi  Inoue,1961
国内分布:北海道・本州
食草:地衣類
成虫出現期:7月-8月

イメージ 10
イチモンジセセリ、最も普通に見られる種類で、平地から山地まで広く分布する。
富士林道の草地環境で撮影。

セセリチョウ科

イチモンジセセリ Parnara  guttata  (Bremer & Grey,1852)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・南西諸島
国外分布:ヒマラヤ・インドシナ半島・中国大陸中北部・台湾・朝鮮半島
食草:イネ・チガヤ・ススキ・タケ科・カヤツリグサ科
成虫出現期:5月-10月

イメージ 11
ジャノメチョウ、本栖高原の草地で撮影。
平地から山地まで生息するが、平地では比較的良好な草地環境で発生する。
普段は翅を立てて止まるが、珍しく翅を開いたので撮影した。

タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科

ジャノメチョウ Minois  dryas  Scopoli,1763
国内分布:北海道・本州・四国・九州・対馬
国外分布:ユーラシア大陸温帯域
食草:ススキ・スズメノカタビラ・ノガリヤス・ヒカゲスゲ・ショウジョウスゲ
成虫出現期:7月-9月

イメージ 12
メスグロヒョウモン♂、これも平地まで分布するが、横浜などでは6月に見られる。
比較的きれいな個体で、富士林道で撮影。
♀は全く色彩が異なるが、♂はウラギンスジヒョウモンやオオウラギンスジヒョウモンに似ている。

タテハチョウ科ドクチョウ亜科

メスグロヒョウモン Damora  sagana  (Doubleday,1847)
国内分布:北海道・本州・四国・九州・屋久島?
国外分布:中央アジア東部・中国・アムール・朝鮮半島
食草:スミレ類
成虫出現期:6月-10月

イメージ 13
ナキイナゴの交尾個体。
小型の種類で、黄色味が強い色彩をしている。
本栖高原のイネ科草地で撮影。

普通種だが、近づくと良く飛ぶので、撮影のチャンスはあまり多くない。

バッタ科

ナキイナゴ Mongolotettix  japonicus  (Bolivar,1898)
国内分布:北海道・本州

イメージ 14
リンネセイボウ、よく似た種類が多いセイボウの中で、腹部が鮮やかな赤色をしているので、小型だが簡単に見分けられる。
本栖高原で撮影、晴れると活発に飛ぶので、なかなか撮影の機会がないが、この日は曇っていたせいもあるのか、シダの葉上で、比較的長く留まっていた。

セイボウ科

リンネセイボウ Chrysis ignita (Linnaeus, 1758)
国内分布:日本全土

イメージ 15
ミヤママルハナバチ、山地性の小型のマルハナバチ。
平地にいるコマルハナバチに似るが、黄色がより鮮やかだ。

富士林道で撮影、ガレ場のような斜面で、草の花に来ていたが、ほとんどじっとしていないで飛び回っていた。

筒型の花では比較的長時間もぐり込んでいるが、体の前半が見えないことが多いので撮影にならない。
このような開放的な花だと、飛びながら吸蜜するので、かなり忙しい思いをさせられる。

ミツバチ科

ミヤママルハナバチ Bombus  honshuensis  honshuensis  (Tkalcu,1968)
国内分布:北海道・本州・四国・九州(西日本では断続的)

イメージ 16
マルバネシリアゲ、富士林道で撮影。
ヤマトシリアゲに似るが、♀の場合翅を合わせて止まり、黒帯の枝分かれ部分が丸い紋のように見えるので見分けられる。

比較的個体数は多いように思えた。

シリアゲムシ科

マルバネシリアゲ Panorpa  nipponensis  Navas,1908
国内分布:本州中部以北
成虫出現期:7月-9月

イメージ 17
ハイイロハネカクシ、富士林道で撮影、比較的山地に多い種類。
花によく集まっているのを見ることが多いが、葉上にもよく止まっている。

これは撮影直後に飛び去ってしまったので、これ1枚だけ。

ハネカクシ科

ハイイロハネカクシ Eucibdelus  japonicus  Sharp,1874
国内分布:本州・四国・九州・粟島

イメージ 18

イメージ 19
オオクロカミキリ♀、富士林道で撮影。
古い針葉樹の立ち枯れに産卵していた個体。

♂は触角が長く、褐色の色彩をしているが、♀に較べると個体数はかなり少なく、針葉樹立枯の樹皮下などで見つかることが多い。
この日は♀1頭のみ。

カミキリムシ科

オオクロカミキリ Megasemum  quadricostulatum  Kraatz,1879
国内分布:北海道・本州・四国・九州・礼文島・利尻島
国外分布:千島列島・シベリア東部・樺太・朝鮮半島・中国・東アジア

イメージ 20
オオヒメハナカミキリ、富士林道の車道脇の草の葉に止まっていた個体。
よく似た種類が多く、区別が困難なヒメハナカミキリの中でも、大型で分かりやすい種類。
低山地から山地にかけて分布する。

オオヒメハナカミキリ Pidonia  grallatrix  (Bates,1884)
国内分布:本州・四国・九州

イメージ 21
キクビアオハムシ、朝霧高原で撮影。
サルナシを食草としている普通種で、平地から山地にかけて分布する。

ハムシ科

キクビアオハムシ Agelasa  nigriceps  Motschulsky,1860
国内分布:北海道・本州・四国・九州・利尻島
国外分布:シベリア・朝鮮半島・中国東北部
食草:サルナシ

イメージ 22
ドロハマキチョッキリの揺籃、イタドリ類の葉を巻く。
富士林道で撮影。
車道沿いの草地でいくつか見つけられた。

成虫の大きさの割に、非常に大型の揺籃を作る。

オトシブミ科

ドロハマキチョッキリ Byctiscus  puberulus  (Motschulsky,1860)
国内分布:北海道・本州
国外分布:樺太・シベリア

イメージ 23
テングアワフキ、富士林道の、道脇のアザミに多くの個体が見られた。
写真のように地色が褐色のものと、かなり黒味の強いものと見られる。
アザミやヨモギなどの茎によく止まっている。

アワフキムシ科

テングアワフキ Philagra  albinotata  Uhler,1896
国内分布:本州・四国・九州
成虫出現期:6月-7月

イメージ 24
アザミオオヒゲナガアブラムシ、よく似た種類にアザミクロヒゲナガアブラムシがあるが、脛節が黒いので見分けがつく。
富士林道で撮影、林道脇のアザミに、非常に多数の個体が群がっていた。

アブラムシ科

アザミオオヒゲナガアブラムシ Uroleucon  giganteum  (Matsumura,1918)
国内分布:本州
食草:アザミ類
成虫出現期:5月-12月

イメージ 25
キイロケブカミバエ、ミバエの仲間では比較的大型。
翅の特徴的な斑紋で、簡単に見分けられる。

アザミの未熟な種子を食草とするようで、アザミの花に、多くの個体が見られることもある。

ミバエ科

キイロケブカミバエ Xyphosia  punctigera  (Coquillett,1898)
国内分布:北海道・本州・四国・九州
食草:アザミ類の種子
成虫出現期:6月-8月

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