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虫こぶ・未同定

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去年までの虫こぶの最後で、名前の判らないものをまとめてみました。

植物の種類が分からないので、追求出来ていません。
もし、分かる植物がありましたら、教えて頂けるとありがたいです。

虫こぶかどうか分からないものもあり、おそらく、菌えいや病気だろうと思われるものも含みます。
その点も教えてもらえるとありがたいです。

イメージ 1

イメージ 2
2014年5月12日、東京都あきる野市瀬戸岡
民家の耕作地周辺の雑木林で撮影。
枝先の成長が阻害されたように見える。

イメージ 3
2014年8月16日、群馬県利根郡片品村花咲
キイチゴに発生した虫こぶ。
キイチゴの虫こぶを検索してみたが、該当するものが見つからなかった。

イメージ 4
2014年11月21日、神奈川県横浜市戸塚区舞岡町
コナラの幹に発生していたもので、おそらく菌えいだと思われる。
木質でかなり堅い。

イメージ 5
2014年12月21日、東京都新宿区新宿御苑
ヤツデに発生していたもの。
トガリキジラミ類の虫こぶに似た感じで、浅くくぼんでいるが、該当するものが見つからなかった。
虫こぶかどうかも不明。

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2014年12月22日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
クワの茎の部分がふくれていた。
虫こぶか菌えいかは不明。

イメージ 7
2015年5月1日、東京都新宿区新宿御苑
1ヶ所で、同じ木にかなりの数が見られた。
一部、徒長の不完全な小さな葉が見られる。
これも植物の種名が判らないもの。

イメージ 8
2015年8月18日、山梨県南都留郡鳴沢村
本栖高原で撮影、植物はイチゴ類だと思われる。
同じ場所で、かなりの数が見られた。

イメージ 9
2015年10月7日、福島県郡山市湖南町
アカソかカラムシの仲間と思われる植物に付いていたもの。
一見、山芋のムカゴのように見える。
大きさも同じ位のサイズ。
植物から追っていったが、該当するものは見当たらないようだった。

イメージ 10
2015年10月26日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園
これも植物は不明。
虫こぶだと思われるのだが?

イメージ 11
2015年11月4日、神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園
植物は不明、かなりの数が見られた。
かなり大きなサイズの葉。

イメージ 12
2015年12月8日、静岡県富士宮市朝霧高原
植物はサクラ、これは菌えいだと思われ、断面は木質で堅い。
注意してみると、各地のサクラに普通に見られる。

バリ島で撮影したヒトリガ科カノコガ亜科

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以前にバリ島で撮影した蛾類の内、Amata属の一種の、種名が判明したので、種名が未定の2種と合わせて画像を紹介します。

体長1-1.5cm.ほどの、小型のカノコガ類で、日本には分布していない仲間のようです。
葉上に良く見られ、時に花に来たものも見られる。

イメージ 1

イメージ 2
この種類が最も良く見られるもので、Amata huebneri (Boisduval,1828)という、広域分布の種類にほぼ一致する。

イメージ 3
交尾個体で、斑紋は雌雄であまり代わりがない。
触角の先端部が白く、止まっていても飛んでいてもよく目立つ。
腹部は黄色と黒の縞模様、英名 Tiger moths は、ここから来ているのだろうと思われる。

イメージ 4

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これはよく似ているが、♂の触角が強く櫛ひげ状で、先端があまり白くならない。
撮影している時は気付かなかったが、後で眺めている時に違いに気付いた。
前翅の2番目の斑紋列も、三つが帯状に並ぶところも異なる。

イメージ 6
これは斑紋は似ているが、全体のイメージが、かなり異なるので、別の属なのかも知れない。
体がほっそりとしていて、腹部も縞模様になっていない。
飛んでいる時にかなり赤みがかった色に見えた。

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これはウブド近郊で見かけた、最もきれいな蛾類の一つ。
サイズは日本のカノコガほどのもので、今のところ、チャンプアンの尾根道で見つけているだけ。
微妙に撮影しづらい高さに止まることが多い。

イメージ 8
これもかなりきれいな、昼飛性のガで、今のところカノコガ亜科か、マダラガ科か判明していない。
ヒトリガ的なおっとりした感じはなく、かなり敏捷に飛翔を繰り返すので、全く別のグループかも知れない。
ウブド周辺の、何ヶ所かで撮影しているが、プンゴセカン村に1ヶ所、割と良く見つかる場所がある。

10数年前にバリ島で撮影したマドガ科2種

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昨日のブログを更新するために、Webで東南アジアの蛾類を検索していて、偶然、17年前に撮影した蛾の名前が判明したので、紹介したいと思います。

ずっと、ヒトリガ科と思っていたのですが、マドガ科の種類だと分かったものです。
マドガ科はもう1種撮影していて、そちらも種名が判ったので、合わせて紹介します。

イメージ 1
マドガ科 Thyrididae

種名:Glanycus  coendersi  Kalis,1934
分布は、Malay Peninsular・Sumatra・Java・Brunei・Sabah・Sarawak・Kalimantan・Moluccas となっていて、ほぼ妥当な分布パターンだと思います。

ずっとヒトリガ科だと思っていて、画像を見つけて、内容を確認してみたら、マドガ科だったのでびっくりしました。

もう一種は、日本に分布するアカジママドガと同じ属のもので、非常に良く似た種類です。

イメージ 2
種名:Striglina  scitaria  Walker,1862
分布:China・Taiwan・Korea・Japan・Maldives・Sri Lanka・Goa・Assam・Andaman Is.・Nicobar Is.・Nepal・Myanmar・Vietnam・Thailand・Laos・W. Malaysia・Brunei・Sabah・Sarawak・Java・Bali・Sulawesi・Philippines・Australia・Fiji
こちらは中国から、オーストラリア・フィジーまで東南アジア全域に広く分布するもののようです。

分布に日本が入っていますが、Webの蛾類図鑑にはこの種名は見当たらない。

イチモジフユナミシャク

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年末に四季の森公園で撮影したフユシャクが、すでに撮影済のチャバネフユエダシャクだと思っていたのですが、その後、見直したところ、初物のイチモジフユナミシャクと判明して、1種増えることになったので紹介します。

イメージ 1

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斑紋変異があり、上の写真のように帯状の斑紋が出るものと、下の写真のように3本の横筋が出るものがある。
いずれも横の帯が、比較的、直線状で平行するのが特徴のよう。
チャバネフユエダシャクと較べると、前翅が幅広く丸みがある。

シャクガ科

イチモジフユナミシャク Operophtera  rectipostmediana  Inoue,1942
国内分布:本州・九州
国外分布:シベリア
食樹:ハルニレ・ケヤキ・リンゴ・ソメイヨシノ
成虫出現期:12月-翌年1月

横浜で見つけたフユシャク類も1種増加です。

銀座巷房の「坂田純」展

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今年も案内状が届いたので、銀座の巷房へ、坂田さんの個展を見に行ってきました。

バリで作られたバナナ紙を素材にした作品です。

イメージ 1
会期は1月11-16日。

イメージ 2
地下鉄の京橋駅・宝町駅から歩いて数分。
初めて行くと、少し分かりづらいかも知れませんが。

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上は案内状に載っていた作品で、下のものと並べて展示されています。
今回の一番の大作です。

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一番奥に展示されている、4点組になった作品。
今回は茶色系の作品が多かった。

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入口に展示されている小品。

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小品群の一つ一つ。

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入口左奥に、1点だけ何気なく展示されています。

この日は初日だったので、けっこう人が来ていました。
興味がある方は一度見に行かれては。

チャバネフユエダシャク

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先日、イチモジフユナミシャクを紹介した際に、間違えて同定していた、チャバネフユエダシャクを紹介します。

この種類は、横浜では5月頃に幼虫も良く見つかり、かなり普通にいるもののようです。
今回は、幼虫も合わせて紹介します。

イメージ 1
これは緑区四季の森公園で撮影したもの。
これに限らず、フユシャク類は、斑紋パターンが似たものが多く、後日、別種だと判明しても、時機を失してしまい、追加の画像を撮影しようとすると、更に1年待たなければならないことがしばしば。

イチモジフユナミシャクと較べて、前翅が細長く、薄い色の部分がややまだら状になる。
サイズもやや大型だが、それなどは後で気付くことが多い。

イメージ 2

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秦野市戸川公園で撮影した♀個体。
初めて見たものだが、見た感じが、何かの昆虫がカビにまかれて、貼り付いて死んでしまっているように見える。

フユシャク類の♀は、日中は非常に不活発で、触ってもほとんど反応がないことが多い。

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四季の森公園で撮影した幼虫。
すでに3本目の肢の後方に、寄生蜂かヤドリバエ類の卵が産み付けられている。

四季の森公園では、コナラなどの多い区画で、5月頃に幼虫が良く見られる。
成虫は灯りに良く飛来するようで、トイレの壁などで見られることが多い。

夜間の探策を行っていないので、ここでは♀を見つけていない。

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これは、鶴見区三ツ池公園で撮影した幼虫。
こちらでは、成虫を確認していない。
幼虫もこれが始めて見つけた個体で、それほど多くはなさそうな感じがしている。

シャクガ科

チャバネフユエダシャク Erannis  golda  Djakonov,1929
国内分布:北海道・本州・四国・九州・沖縄本島
国外分布:シベリア
食樹:ポプラ・ヤマナラシ・ドロノキ・バッコウヤナギ・サワシバ・イヌシデ・ツノハシバミ・シラカンバ・ウダイカンバ・ヨグソミネバリ・ミズメ・ケヤマハンノキ・ブナ・イヌブナ・クリ・コナラ・ミズナラ・クヌギ・アベマキ・カシワ・シラカシ・アラカシ・ハルニレ・オヒョウ・ケヤキ・マンサク・ズミ・リンゴ・ナナカマド・カマツカ・ノイバラ・サクラ・エゾヤマザクラ・ウメ・ホザキカエデ・ウリハダカエデ・イタヤカエデ・アワブキ・オオバボダイ・レンゲツツジ・ミツバツツジ・クロウスコ
成虫出現期:11月、地域により1月まで。

これで見ると、非常に広範囲な食性を持っているようだ。

バリ島で撮影したスカシバガ類

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スカシバガの仲間は、ハチによく似た姿と体色をした、興味深いグループだが、なかなか野外でお目にかかる機会は少ない。

今までバリ島のウブド周辺で、3種類ほど撮影しているので、画像を紹介します。

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ウブドの手軽なハイキングコースとして人気の、カジェン通り奥の水田と林の中の道で、よく見かけるモモブトスカシバ類の一種。
オオモモブトスカシバ原亜種と思われる種類。
道に沿って農業用の水路が流れていて、道脇にカラスウリの一種が群落を作っている。

花は確認していないが、他の場所で見た感じでは、ほとんどがキカラスウリであるようなので、これも同じ種類だと思われる。

カラスウリの群落は各所に見られるが、このスカシバガが見られるのは、今のところ1ヶ所だけ。
複数見られることが多いので、個体数はそれなりにいるように思う。

イメージ 4
これがその群落で、クロウリハムシに似たウリハムシの仲間が多く見られる。
いろいろな花に飛来するが、ホバリングしながら、次々と別の花に移るので、なかなか撮影しづらい種類だ。

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これは、最近見られなくなってしまったが、ホテルの庭先に咲いている花に、かなりの数飛来してきていた、非常に小型のモモブトスカシバの類。
セイヨウミツバチよりも一回り小さい。

毎日見ていて、当然ハナバチの仲間だと思っていたのだが、あるときスカシバガの類だと気付き撮影したもの。

これも飛びながら吸蜜するので、花に来た瞬間を狙って何枚も撮影して、何とかピントのあったものを選び出した。

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これも種名は判らないが、体全体がルリ色の鈍い金属光沢を持ち、後脛節の末端が長く後ろに伸びて、その先に房状の比較的長い毛束のあるもの。
この位のものになると、いかにも熱帯の種類という感じがする。
静止した状態で2cm.ほどの小さなものだ。

チャンプアンの尾根道の中程で、草の葉に止まったものを一度だけ見て、幸運にも撮影出来たもの。

今までバリ島で撮影できたスカシバガは、この3種類だけ。
他にもハチと間違って見逃している可能性はあるが、いずれにしても、なかなか出会う機会が少ない仲間である。

バリ島のモンシロモドキ属

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バリ島で撮影したモンシロモドキ属を紹介します。
ヒトリガ科に属する小さなグループで、比較的、昼行性の傾向が強い仲間です。

個体数は比較的多いものの、接近すると敏感に反応して、飛び去ってしまうので、撮影は楽ではありません。

イメージ 1

イメージ 2
ヒトリガの仲間としては、比較的翅が細長く、体も細いので、雰囲気的にはホタルガの仲間によく似ている。

種類としては、斑紋を見る限り、日本の八重山諸島などにも分布する、ネッタイモンシロモドキによく一致します。

ヒトリガ科ヒトリガ亜科

ネッタイモンシロモドキ Nyctemera coleta coleta (Stoll,1781)
分布:日本(屋久島・石垣島・西表島)・フィリピン・マレー・インド・オーストラリア
食草:同属のモンシロモドキ N. adversata はキク科のビロウドサンシチ

分布的にもあっているように思えます。

イメージ 3
これは斑紋が異なる個体ですが、♂♀の違いかも知れません。

その後、調べてみたところ、Nyctemera  baulus  baulus  (Boisduval,1832) という種類によく似ていることが分かりました。
分布は、Bull, Java となっており、ジャワ島とバリ島に共通の亜種が分布するのは理解出来ますが、ブル島のものがジャワと同じ亜種に属するかどうかは、やや疑問があります。

とりあえず、ジャワ島に分布するので、同じ亜種としておきたいと思います。

イメージ 4
チャンプアンのグヌン・ルパ寺院で撮影した、この属の幼虫。
日本産のモンシロモドキ N. adversata の幼虫と較べてみると、体の色彩などに違いが見られるが、胸の前方にある、黒色の長い毛束や、白色のへら状の毛の位置は良く一致する。

上に紹介した成虫と同じ種類と思われるが、複数の種類が分布する可能性もあるので、種名の確定は保留したい。

イメージ 5

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イメージ 7
この3枚は、キンタマーニのトヤ・ブンカ村で撮影したもの。
ウブドのものと同じ種類と思われる。
2015年3月29日に撮影したものだが、その2日後に見た時には、一回りほど成長していた。

幼虫の成長速度は、非常に早いという感じを持った。

バリ島の蛾類:大型種を中心として

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バリ島で撮影した蛾類の内、名前の判った大型種を紹介します。

ヨナグニサン、バリ島では幼虫のみ撮影。
この成虫はジャワ島のヨグヤカルタで、2000年に撮影したもの。
非常に新鮮な個体だが、水路の向こう側に止まっていたので、裏側だけしか撮影出来なかった。

こちらはバリ島で撮影した幼虫。
ウブド郊外のチャンプアンの尾根道で撮影したもの。
サイズは7-8cm.あったが、終齢ではないと思われる。
体の後端にある赤い紋が、日本産のものでは、細い赤の輪になるのが異なる点で、全体的にはほぼ同じ様な印象を受ける。

ヤママユガ科

ヨナグニサン Attacus  atlas  (Linnaeus,1758)
分布:八重山諸島・インド・東南アジア・中国・台湾
食樹:アカギ・モクタチバナ・フカノキ・カンコノキ類・トベラ・ショウベンノキ(八重山諸島の例)

滞在していたホテルの庭先に飛来したもの。
生け垣の花などで、吸蜜しているのを、時たま見かける。

スズメガ科

オオスカシバ Cephonodes  hylas  (Linnaeus,1771)
分布:日本(本州以南)・インド・スリランカ・東南アジア・中国
食樹:クチナシ


クロメンガタスズメ、チャンプアンの尾根道で撮影。
幼虫は派手な黄色を中心とした、蛍光色のような色彩のものと、このような緑色型がある。
これは地味な緑色型のほう。

食草はナス科を中心として、比較的広い範囲のものを食するようだ。
長崎では、ヒルガオ科の植物に付いている、終齢幼虫を見ている。

ウブドでは、何度か、灯りに飛来した成虫も見ているが、まだ撮影の機会がない。

スズメガ科

クロメンガタスズメ Acherontia  lachesis  (Fabricius,1798)
分布:日本(本州以南)・台湾・中国・マレー・インド
食草:ゴマ・ナス・ジャガイモ・チョウセンアサガオ・タバコ・クコ・キリ・キササゲ・フジマメ・アサ

トラシャク、派手な色彩の大型のシャクガで、いかにも熱帯の雰囲気がある。
プンゴセカン村の周辺で、毎年1-2度目にする機会があるが、なかなか撮影出来る場所に止まってくれることが少ない。

Webで検索すると、幼虫の写真も見ることが出来る。
派手な青の蛍光色を主体とした色彩で、一度見てみたいと思っているが、未だその機会に恵まれていない。

シャクガ科

トラシャク Dysphania  militaris  (Linnaeus,1758)
分布:South and Southeast Asia



鮮やかな黄色の時に、人面を思わせる斑紋を持つ、大型のカレハガ。
チャンプアンの尾根道で撮影。

ときどきシジミチョウの仲間が見つかる場所で、遠目に黄色い花が咲いているように見えた。
しばらく見ていて、カレハガだと気付き撮影した。
分布はマレーシアとその周辺となっているが、タイやベトナムにも、非常に良く似た種類が分布する。
ブログなどでは、成虫・幼虫共に有毒と書かれたものも見られる。


成虫と同じ場所で撮影した、この種類の幼虫と思われるもの。
ブログの中で、ベトナム産のよく似た種類のカレハガについて書かれたブログに、非常に似た幼虫が載っており、その種類の幼虫だと書かれていたので、これも成虫写真の種類と同じものだと思っている。

カレハガ科 Lasiocampidae

Trabala  ganesha  Roepke,1951
Type locality: Indonesia, West Java, Perbawattee
分布:マレーシア・スマトラ・ジャワ・ボルネオ
台湾に別亜種が分布するようだ。

インドネシアの蛾類:バリ島の中・小型種など

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一部、バリ島以外のものも含みますが、中・小型種の蛾類の中で種名が判ったものを中心に紹介する。
属名までのものも含みます。
基本的に、名前の判明する種類は、日本などまで分布する、いわゆる広分布域の種類が多い。

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ロンボク島の西海岸、スンギギ海岸付近で撮影した、ナカジロシタバの幼虫。
ハマヒルガオ類の葉に止まっていたもの。
日本にも分布して、食草としてヒルガオ類が上げられている。
日本から、東南アジア・アフリカ・ヨーロッパまで、非常に広く分布する。

ヤガ科

ナカジロシタバ Aedia  leucomelas  (Linnaeus,1758)
2003年3月22日、ロンボク島スンギギ。海岸のヒルガオの類。
分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄本島・久米島・伊江島・宮古島・石垣島・西表島・南大東島・アジア・南大平洋諸島・オーストラリア・ヨーロッパ・アフリカ
食草:ヒルガオ科

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2000年3月24日、ジャワ島中部のヨグヤカルタで撮影。
分布から見て、タイワンベニゴマダラヒトリと思われる。
民家の塀に止まっていたもの。

バリ島のトヤブンカ村でも目撃したことがある。

ヒトリガ科

タイワンベニゴマダラヒトリ Utetheisa  lotrix  lotrix  (Cramer,1777)
分布:日本(本州以南)・台湾・中国・フィリピン・ビルマ・インド・スリランカ・オーストラリア・アフリカ
よく似た種類に、ベニゴマダラヒトリ Utetheisa  pulchelloides がある。

イメージ 3
バリ島南部のクタ海岸で撮影したシロオビノメイガ。
見たところ日本産とあまり変わらないように見える。
トヤブンカ村でも撮影したことがある。

ツトガ科

シロオビノメイガ Spoladea  recurvalis  (Fabricius,1775)
分布:北海道から、大東列島までほぼ日本全土・アジア・オーストラリア・北米
食草:ホウレンソウ・フダンソウ・テンサイ・ウリ類・アカザ・サトウダイコン・モヨウビユ・ケイトウ・ヒユ・ヒナタイノコズチ・ツルナ(日本での食草)

イメージ 4

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ウブド周辺で普通に見られるキンモンノメイガ。
比較的昼行性の傾向が強く、低い草むらを活発に飛んでいるのを見ることが多い。
時折、花に吸蜜に来るが、その時以外は、敏捷で撮影が難しい。

この個体は、チャンプアンの尾根道の奥の、スバリ村で撮影したもの。

ツトガ科

キンモンノメイガ Aethaloessa  calidalis  tiphalis  (Walker,1859)
分布:九州・対馬・屋久島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・久米島・阿嘉島・西表島・台湾・フィリピン・マレー・オーストラリア
食草:ツルマオ

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トヤブンカ村で撮影した、センダンヒメハマキ。
小型種だが非常に特徴のある色彩で、比較的分かりやすい種類。

日本では西日本以南に見られるようだが、東南アジアからオーストラリアにかけて、広く分布するようだ。

ハマキガ科

センダンヒメハマキ Loboschiza  koenigiana  (Fabricius,1775)
分布:本州・伊豆諸島・小笠原諸島・四国・九州・対馬・屋久島・沖縄本島・石垣島・西表島・南大東島・台湾・中国・インド・ミクロネシア・ニューギニア・オーストラリア
食草:センダン

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ウブド郊外のカジェン通り奥の水田耕作地域で撮影した、オガタマヒメハマキ。
1cm.を超える、ヒメハマキ類ではかなり大型の種類で、飛んできて足下に止まったので気付いたが、目の前で見ても鳥や昆虫類の糞のようにしか見えなかった。

地味な色彩だが、大きさと独特の色彩で見分けやすい。

ハマキガ科

オガタマヒメハマキ Arcesis  threnodes  (Meyrick,1905)
分布:本州・四国・九州・対馬・屋久島・奄美大島・沖縄本島・西表島・スリランカ
食草:オガタマノキ

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ウブド周辺や近郊地域の、林の残る環境では良く見られる、イヌビワオオハマキモドキ。
小型種だが金属光沢のある、熱帯的な雰囲気の蛾。
やや薄暗い感じの林床で見つかることが多い。

ハマキモドキガ科

イヌビワオオハマキモドキ Saptha  divitiosa  Walker,1864
分布:九州・石垣島・西表島・魚釣島・台湾・フィリピン・インド・モルッカ諸島・ビスマルク諸島・ニューギニア・オーストラリア
食草:オオバイヌビワ

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オビベニホシシャク、ウブド郊外で撮影したもの。
中型のシャクガだが、葉裏に止まることが多いので、なかなか撮影しにくい。

日本でも九州以南に分布する。

シャクガ科

オビベニホシシャク Eumelea  biflavata  insulata  Warren,1896
分布:九州・屋久島・奄美大島・徳之島・沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島・マレー・インド・Borneo・Sumatra・Java・Sulu・Penang・Nias
食草:オオハギ、アカメガシワ?

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ウブド郊外のチャンプアンの尾根道で撮影した、スカシドクガ属の一種。
産卵中の個体。

日本産のスカシドクガによく似ていて、平たい円盤状で、中央がくぼんだ形の卵もよく似ている。

ドクガ科

スカシドクガ属 Arctornis sp.

ジャワ島産の同属の画像は見つかったが、もっと鱗粉が厚い感じでかなりイメージが異なる。

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これはジャワ島中部のプランバナン村に滞在した折に、ホテルの庭先に植えてあったハイビスカスで見つけた3-4cm.ほどの蛾の幼虫。
その後、Webでも同じ様な幼虫の画像を見つけたが、単に、マダラガ科の幼虫となっていて、種名は判らないまま。

他にも、蛾類の写真は撮っていますが、名前が判るのはごく一部で、今のところ、今まで紹介したものがすべてです。

分かったものは、少しずつ紹介していこうと思っています。

秋から冬にかけてのヒメハマキについて

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去年の秋から、今年の1月にかけて、3度ほど撮影した、黒い三角形の斑紋のあるヒメハマキについて。

よく似た種類が2種いて、1種は春に発生し、もう1種は秋に発生すると書かれている。
蛾類掲示板に載せてみたところ、この2種は斑紋での区別は困難で、交尾器を見ないと確定出来ないとのこと。

可能性として、秋に発生する種類が成虫で越冬。
あるいは初冬に発生して、成虫越冬後の個体が春に見られるというパターンが考えられそうに思う。

候補の2種は次の通り。

ハマキガ科
クロサンカクモンヒメハマキ Cryptaspasma  trigonana  (Walsingham,1900)
分布:本州・対馬・沿海州
食樹:ミズナラの実
成虫出現期:4月-初夏

ヘリオビヒメハマキ Cryptaspasma  marginifasciata  (Walsingham,1900)
分布:本州・四国・九州・対馬
食樹:ミズナラ・コナラ
成虫出現期:7月-11月

感じとしては、ヘリオビヒメハマキかなと思っている。

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2015年9月20日、横浜市緑区四季の森公園で撮影。
これは時期からしてヘリオビヒメハマキと思われる。

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2016年1月10日、横浜市鶴見区三ツ池公園で撮影。
四季の森公園の個体と非常によく似ている。
伐採木に発生したカワラタケに止まっていたもの。

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2016年1月28日に撮影。
東京都港区で撮影。
建物の外壁に止まっていたもの。

3頭とも斑紋などはかなり安定しているように思う。
すべてヘリオビヒメハマキだと思っているが、サンプリングしていないので、結論は不明のまゝ。

横浜のフユシャク類について

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ここのところフユシャクばかり追いかけているが、横浜のフユシャクについて少しまとめてみました。

神奈川昆虫誌によると、川崎・横浜地域から記録のあるフユシャク類は15種。
自分で撮影した種類は成虫・幼虫合わせて14種あり、そのうち3種はこの地域の記録はないようです。

従って、現時点で横浜に産する可能性のあるフユシャク類は18種と言うことになります。
昆虫誌に載っているもので、撮影出来ていないものが4種。

横浜で幼虫だけ撮影したものが3種、成虫を撮影出来たものが11種です。

イメージ 1

+印が成虫、○印が幼虫です。

2015年11月以降に撮影した蛾類:ヤガ科

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2015年の11月以降に撮影した、晩秋から冬期に発生する蛾類です。

なお、以前にアップした画像と重複するものもあると思いますが、ご了承ください。

イメージ 1
ミツモンキンウワバ、近所で撮影したもので、去年も晩秋に見られた。
市街地の蛾類は、秋遅くから初冬にかけて、ぽつぽつ見つかることが多い。

ミツモンキンウワバ Ctenoplusia  agnata  (Staudinger,1892)
2015年11月7日、神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町

イメージ 2
マメチャイロキヨトウ、これも近所で撮影したものだが、初めて見る種類。
横浜の市街地で見られる昆虫は、普通種の蝶類以外は見る機会は多くないが、秋遅くなると、普段よりも昆虫に出会う機会が多くなる。

マメチャイロキヨトウ Mythimna  stolida  (Leech,1889)
2015年11月11日、神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町

イメージ 3
これも初めて見る種類で、民家のガラス戸に止まっていたもの。

オオアカマエアツバ Simplicia  niphona  (Butler,1878)
2015年11月16日、神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町

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ノコメトガリキリガ、四季の森公園で、フユシャク類以外では最も多く見られる。
ただし、灯りに飛来して居残っているもの。

ノコメトガリキリガ Telorta  divergens  (Butler,1879)
2015年11月21日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園

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ウスキトガリキリガ、これも四季の森公園で撮影したもの。
前種と混同していたが、写真をチェックしていた際に、別種だと気付いた。
始めて撮影した種類。

ウスキトガリキリガ Telorta  acuminata  (Butler,1878)
2015年12月4日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園

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アオアツバ、頭部が前方に長く伸びた独特な形で、比較的見分けやすい。
ただ、斑紋の変異が激しく、別種のように見えることもある。

1枚目が三ツ池公園のビジターセンター付近で、2・3枚目が四季の森公園子供の広場付近で撮影したもの。
個体によっては、鈍い青紫に光るものがあるようだが、まだ見つけてはいない。
下の2枚は同一個体だが、かすかに青味が見えるので、光の角度によっては、青く光ったのかも知れない。

アオアツバ Hypena  subcyanea  Butler,1880
2015年12月12日、神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園
2015年12月20日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園

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ナワキリガ、2枚とも四季の森公園で撮影。
他のキリガ類よりも太短く見える。
止まり方もより平べったい感じがする。

ナワキリガ Conistra  nawae  Matsumura,1926
2015年12月20日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園
2015年12月31日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園

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クロモンホソコヤガ、秋ヶ瀬公園で撮影。
かなり大きなエノキの幹に止まっていたもの。
頭部後方が、板状になったように見える、特徴ある形をしている。

クロモンホソコヤガ Araeopteron  kurokoi  Inoue,1958
2016年1月23日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園

次回は、ヤガ科以外の種類を紹介する予定です。

2015年11月以降に撮影した蛾類:フユシャク以外

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2015年11月以降に撮影した、フユシャク類以外の蛾類の内、ヤガ科を除いたものを紹介します。
撮影したのは、やはり横浜が中心です。

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ケブカチビナミシャク、小型のナミシャクで、12月から1月の間に3度撮影出来ました。
中央付近の帯が、M字状に曲がるのが特徴のように思います。

データは上の写真から順番に、

シャクガ科

ケブカチビナミシャク Gymnoscelis  esakii  Inoue,1955
2015年12月20日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園
2016年1月16日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園
2016年1月27日、東京都港区

中央の個体は、羽化した直後と思われ、擦れもなく、非常に新鮮な個体。

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フトジマナミシャク、秋ヶ瀬公園で撮影したもの。
地味ながら特徴のある斑紋で、比較的分かりやすい。

前の種類ほどではないが、やや小型の種類。

フトジマナミシャク Xanthorhoe  saturata  (Guenee,1857)
2015年11月27日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園

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カバエダシャク、晩秋に出るやや大型のエダシャク。
地味ながら落ち着いた美しさがある。

一昨年は四季の森公園で撮影している。

カバエダシャク Colotois  pennaria  ussuriensis  Bang-Haas,1927
2015年11月29日、神奈川県横浜市戸塚区舞岡公園

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ブドウトリバか近縁の同属と思われる種類。
四季の森公園子供の広場付近で撮影。
このグループは、記載されたものよりも、記載されていないものの方が種類が多いらしく、同定が困難なものが多い。

トリバガ科

ブドウトリバ Nippoptilia  vitis  (Sasaki,1913)
2016年1月16日、神奈川県横浜市緑区四季の森公園

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クルミシントメキバガ、秋ヶ瀬公園で、エノキの幹に止まっていたもの。
サイズは1cm.ほどあり、この類としては比較的大型。

キバガ科

クルミシントメキバガ Thiotricha  trapezoidella  (Caradja,1920)
2016年1月23日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園

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ハイイロリンガ、今の時期に見られるものとしては、かなり派手な斑紋を持った種類。
三ツ池公園の売店前で撮影。
サイズは2cm.ほど。

丸太を60cm.ほどに切って、椅子のように置いたところに止まっていた。
成虫で越冬する種類のようだ。

コブガ科

ハイイロリンガ Gabala  argentata  Butler,1878
2016年2月5日、神奈川県横浜市鶴見区三ツ池公園

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ミノウスバ、近所のマサキの生け垣に発生していたもの。
晩秋の蛾類としては、定番のような種類。

マダラガ科

ミノウスバ Pryeria  sinica  Moore,1877
2015年11月5日、神奈川県横浜市鶴見区市場富士見町

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クシヒゲシャチホコ、山梨県の富士山麓で撮影。
冬物としては比較的大型。
体全体が毛深く、色彩と共に、いかにも晩秋に発生する種類といった雰囲気がある。

かなり新鮮な個体なので、発生したばかりと思われる。

シャチホコガ科

クシヒゲシャチホコ Ptilophora  nohirae  (Matsumura,1920)
2015年12月8日、山梨県南都留郡鳴沢村

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ワモンノメイガ、秋ヶ瀬公園で撮影。
夏から秋にかけてみられ、時に晩秋から初冬にも見られることがある。

秋からの生き残りらしく、かなり擦れた個体。

ツトガ科

ワモンノメイガ Nomophila  noctuella  (Denis & Schifferm?ller,1775)
2015年12月26日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園

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クロモンキノメイガ、これもワモンノメイガと同じ日に撮影。
こちらはあまり擦れていないので、羽化してから間もないものと思われる。

クロモンキノメイガ Udea  testacea  (Butler,1879)
2015年12月26日、埼玉県さいたま市秋ヶ瀬公園

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プライヤハマキ、富士宮市の朝霧高原で撮影。
成虫で越冬する。

冬期でも気温が上がると飛び出し、各地でよく見かける。
褐色で、側方にやや三角形の1対の斑紋を持つものが多いが、このように不鮮明なものも見られる。
斑紋変異はかなり大きいようだ。

ハマキガ科

プライヤハマキ Acleris  affinatana  (Snellen,1883)
2015年12月8日、静岡県富士宮市朝霧高原

蛾類はかなり未同定のものが多いが、種名が判ったものから紹介していきたいと思います。

二子玉川の河原で

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先日、私用があって二子玉川まで行ったついでに、近くの河原で昆虫を探してみた。
二子新地駅側の河原に降りてみたところ、河原の石の上にカメラが転がっていた。

すでにさび付いて朽ち果てていたが、ストラップも付いていて、使用していたものが捨てられているような雰囲気が。

レンズは着いていなかったが、増水で流れてきてここにあるのか、誰かが捨ててしまったものか、ちょっと考えさせられました。

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当日見つかった昆虫は、クロケブカゴミムシ・ヨツボシテントウダマシ・トホシクビボソハムシの3種類。

朝の雪景色と今日の夕食

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2月29日の午後から成田のホテルに前泊して、3月1日の朝に目を覚ましてびっくり。
ホテルの周りが雪で真っ白。
昨日は14℃ほどあり、かなり暖かかったのに。

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朝の7時ごろに朝食を食べて、8時50分のバスで空港へ。

すぐにチェックイン・カウンター行ったが、空いていて拍子抜け。
タイミングが良かったのか、出国審査も並ばずに通過。

フライトは定刻の10時50分。

バリに到着したのは、現地時間で5時半頃だったが、空港が混み合っているからと言うので、上空で30分ほど待機。

それでも午後6時ごろには到着。
荷物も割と早く出てきて、空港から、クタでは定宿にしているソルガホテルに到着。

ちなみにバリ島の気温は31℃。
荷物の整理も後回しにして、行きつけのツリー・ハウスレストランで夕食。

かなり古くから営業している店だ。
割と美味しいし、値段も安いので重宝している。

白人の客が多く集まる。
今日は、ナシチャンプルと海鮮のスープ、それにコーラを頼む。

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ツリーハウス・レストランのナシ・チャンプル。

これからしばらくバリ島からの記事が続きます。

ツパイ

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今クタに滞在していますが、ネット事情が極端に悪く、なかなか画像入りの記事をアップできません。
今は、たまたま、つながりがよいようなので、一昨日の昼過ぎに、海岸で見かけたツパイを紹介します。

野生の動物で、野外で見られるのは、ネズミを除くとこの種類ぐらい。
台湾リスによく似た外見をしている。

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ここの個体は、餌付けされているので、わりと近くまで寄っても、あまり逃げ去ったりしない。
海岸部から、山麓部まで広く各地で見られる。

この個体は、しっぽが人為的に刈り込まれているので、特定の個人には慣れているものと思われる。

街のガソリン屋さん

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表通りにはあまり見られないが、裏通りなど小道を歩くと時々目につく、ビンに入った黄色っぽい液体。
昔、初めて見たときにはなんだか分からなかったが、これがガソリンの小売り販売。

地元では、ペトロールとかベンシンなどと呼ばれる。
いかにも危なそうだが、意外と火事などの事故に繋がる話は聞かない。
バイクに乗っている人が、時々買っているのを見かけるが、ほとんどがバリ人。

時には混ぜものをした、粗悪品もあるようなので、敬遠した方が正解かも。
10リットルのガソリンを買ってきて、11本のビンに小分けして、1リットル入りとして販売する。
全部売れれば10%の利益というわけだが。

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注文すると、プラスチック製のロートで、タンクに注いでくれる。
一時期、あまり見かけなくなったが、ここのところ、また目につくようになってきている。

網を打つ人たち

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クタ海岸の夕暮れを見に行くと、良く投網を打っている人たちを見かける。
逆行で丸く広がった網を写したいと思っているが、未だ目的は達成していない。

今回の滞在でも、何度か機会はあったが、タイミングがいまいち。
連射で狙ってしまえば良いのかとも思うが。

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3月2日から3月5日にかけて撮影。

突然の豪雨とムラスティ

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3月6日は、9日のニュピを控えてバリ島各地の海岸で、ムラスティと呼ばれる浄化儀礼が行われる。
村や町によって、日程が異なるが、この日は最も多くの村や町で行われる日だと思う。

クタ海岸でも、朝から夕方まで、いくつもの町や村ごとに、儀礼が行われた。

午前中はクタ海岸ではデンパサール、レギャン・スミニャック・クロボカンでは、それぞれの村のムラスティが行われた。

このうちデンパサールのムラスティは、ホテルからも歩いて行ける場所なので、朝食のあと見に行った。

メインは午後3時過ぎから行われる、クタのムラスティなので、その写真を紹介する。

デンパサールのムラスティを撮影して、部屋に戻る前に町中のワルンで昼食。
初めて入ったワルンだったが、ナシチャンプルと紅茶で、14,000ルピア。

クタではかなり格安で、味も悪くない。
食べている間にも、何人かのバリ人が、食事に来たり持ち帰ったりしていたので、結構人気のある店のようだった。

食べている間に、雨が降り始めたので、食べ終わってからしばらく、雨宿りをさせてもらった。

部屋に戻りしばらく休息をして、午後のムラスティを見に行こうと思った矢先、まだ降り続いていた雨が突然激しくなった。

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一瞬、何年か前の嵐の中のムラスティの記憶が頭をよぎった。
幸い、30分もたたないうちに、雨が小降りになったので海岸へ向かった。

出遅れたおかげで、待つこともなく最初の行列が到着。

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海岸を行進する最初の行列。

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行列は、バンジャルと呼ばれる、村の中にいくつもある集団ごとに行われる。
日本の町内会組織の、もっと結びつきを強くしたようなものらしく、村人の生活はこの組織との結びつきによって成り立っているようだ。

ススオナンと呼ばれる、いくつもの御神体が、女性の頭に乗せられて海岸を進んで行く。

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最後は、もっとも人数の多い、クタの行列が到着。

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行列の前の方がスムーズに進まないと、一時的に止まってしまったりもする。

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行列の最後近くに、奉納舞踊のルジャンを踊る少女達が続く。
金色と白の衣装がひときわ鮮やかに見える。

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儀式の終了近く、村人の祈りが始まる。
この日は、普段、旅行者ばかりのクタ海岸が、バリ人に埋め尽くされる。

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最後にプマンクと呼ばれる僧侶によって、浄めの聖水が頭に振りかけられ、儀式は終了する。
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