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ポルトガル領モザンビーク:1953年シリーズ

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国名:ポルトガル領モザンビーク Provincia Ultramarina de Mocambique(Portuguese Mozambique)
通貨単位:1$(エスクード)=100c(センターボス)

シリーズ構成:単片20種
発行年月日:1953年5月28日

スコットカタログ:#364-#383

初期の昆虫切手では、スイスの冬期慈善シリーと並ぶ大きなセット。
通常切手として発行されたもので、モザンビーク共和国として独立した、1975年まで長く使用された。

お気に入りのシリーズの一つで、実逓カバーなども集めていますが、今回は切手のみ紹介します。

欧米では、蝶類と蛾類をあまり区別しないで扱っていることが多いので、このシリーズも蝶類9種・蛾類11種の構成になっています。

特に高額の切手は、蛾類の割合が大きいです。

種類の選択も、全てアフリカに分布するもので構成されていて、好感が持てるシリーズです。


イメージ 1
アフリカオナシアゲハ Papilio  demodocus  (Esper,1798)

アフリカの蝶としてはポピュラーな種類で、図案としてしばしば採用されているものです。

イメージ 2
ベニシタトラフヒトリ(仮称) Amphicallia  thelwalli  (Druce,1882)

切手に印刷されているのは、正しい種名ですが、Domfil,1996では、シノニムになっている、A. tigrisという種名で収録されています。
変更した意図は不明です。

イメージ 3
シロマルバネタテハ Euxanthe  wakefieldi  (Ward,1873)

アフリカに分布する、タテハチョウ科のグループのようで、ミスジチョウの仲間を丸くしたような、独特の翅型をしています。

イメージ 4
ハルパックスヒイロシジミ(仮称) Axiocerses  harpax  (Fabricius,1775)

これも、印刷された種名は正しいですが、Domfil,1993では、属名に誤植が見られます。Axiocerces → Axiocerses

イメージ 5
フタスジツマアカシロチョウ Colotis  euippe  omphale  (Godart,1819)

ツマキチョウに近い仲間のようで、アフリカに50種近く分布するグループです。
シロチョウ科の種類としては、アフリカの切手に時々採用される属です。

属名が変更されているのと、種が亜種に降格されているので種名を訂正しました。Teracolus  omphale → Colotis  euippe  omphale

イメージ 6
オスジロアゲハ亜種 Papilio  dardanus  tibulus  Kirby,1880

アフリカのアゲハチョウでは、しばしば切手に採用されている種類です。
マダガスカル以外の地域では、♂♀が翅型・斑紋とも非常に異なることで有名な種類です。

図案には♂が描かれています。

亜種名の綴りを訂正しました。tibullus → tibulus

イメージ 7
ヤママユガ科 Bunaeopsis  hersilia  (Westwood,1849)

属名変更による訂正。Nudaurelia → Bunaeopsis

イメージ 8
ミモザオナガヤママユ Argema  mimosae  Boisduval,1847

オオミズアオ等に近い仲間だと思われます。
属名の綴りを訂正しました。Algenia → Argema

イメージ 9
オナガコモンタイマイ Graphium  antheus  (Cramer,1849)

属名が変更されていることと、亜種名はシノニムとされているので訂正。Papilio  antheus  evombaroides → Graphium  antheus

イメージ 10
ヤママユガ科 Athletes  ethra  (Westwood,1849)

種名の綴りを訂正。ethica → ethra

イメージ 11
カバマダラ Danaus  chrysippus  (Linnaeus,1758)

広く分布する種類で、世界各国で、切手の図案として採用されている種類です。
属名の綴りを訂正しました。Danais → Danaus

イメージ 12
フォルカスミドリアゲハ Papilio  phorcas  ansorgei  Rothschild,1896

この種類も、アフリカの蝶切手の図案として、時々見かける種類です。

イメージ 13
マドガ科 Arniocera  ericata  Butler,1898

一見ヒトリガ科の仲間に見える、マドガ科の種類で、昔バリ島で撮影して、長いこと種名とグループが分からないで、悩んでいたものに近い種類のようです。
色彩から見て、昼飛性のものかも知れません。

イメージ 14
ヤママユガ科 Pseudaphelia  apollinaris  (Boisduval,1847)

種名の綴りを訂正。pollinaris → apollinaris

イメージ 15
ヤガ科 Egybolis  vaillantina  (Stoll,1790)

イメージ 16
ヒトリガ亜科 Metarctia  lateritia  Herrich-Schaffer,1855

イメージ 17
ヤガ科 Heraclia  mozambica  (Mabille,1890)

属名が変更されているようなので訂正。Xanthospilopteryx → Heraclia

イメージ 18
ヒトリガ科 Nyctemera  leuconoe  Hopffer,1857

イメージ 19
プロトクレアフタオチョウ(仮称) Charaxes  protoclea  azota  (Hewitson,1877)

亜種降格による訂正。C. azota → C. protoclea  azota

イメージ 20
ヤガ科 Aegoceropsis  fervida  (Walker,1854)

属名変更による訂正。Aegocera → Aegoceropsis

機会があれば、実逓便なども紹介していこうと思っています。

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