今回から、少しずつ、集めている昆虫切手について書いていこうと思います。
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最近は、種名などもWebでかなり分かるようになってきたので、種名を決めるに当たって、気付いたことを紹介していきます。
今回は、ルワンダ共和国の、1973年シリーズの種名に関して、気付いたことを書いておきます。
ルワンダ共和国(Republika y'u Rwanda)英語名 Republic of Rwanda
通貨単位はルワンダ・フラン1F(フラン)=100c(セント)
シリーズの構成は、単片10種と、小型シート1種。
0.2F
オンブバッタ科
シタベニトゲムネバッタ Phymateus viridipes brunneri Bolivar,1884
切手に印刷されている種名は、Phymateus brunneri だが、現在は Phymateus viridipes という種類の亜種とされているようだ。
同じ図案で額面が80Fの小型シートが同時に発行されたが、まだ手に入れていないので、入手したら画像を追加します。
シュモクバエ科
トビメバエ属 Diopsis atricapilla Guerin-Meneville,1835
Diopsis fumipennis という種名が印刷されているが、現在は上に示した種類のシノニムとされているので、D. atricapilla という種名を当てるべきだと思われる。
文献名とシノニミック・リストを上げておく。
Hans R. Feijen and Cobi Feijen,2012 : A new species of Diopsis L. (Diptera: Diopsidae) from South Africa and Swaziland, and brief review of African species
Diopsis atricapilla Guerin-Meneville,1835
Diopsis atricapillus: Guerin-Meneville,1835: pl. 103, fig. 9; 1844: 554 (Type locality: Senegal); Westwood,1837b: 547; Eggers,1925: 484, 486, 489; Steyskal 1972: 7; Feijen 1978: 7.
Diopsis atricapilla: Cogan & Shillito,1980: 586.
Diopsis fumipennis Westwood,1837a: 302 (Type locality: ?Senegal). Syn. n.
0.5F
グンバイムシ科 Kitoko alberti Schouteden,1953
コマユバチ科 Archibracon fasciatus (Szepligeti,1914)
イナゴ科
ツチイナゴ亜科 Ornithacris cyanea imperialis Rehn,1943
ヒロクチバエ科 Clitodoca fenestralis (Macquart,1843)
切手に種名として、Clitodaca fenestralis と印刷されているが、属名にスペルミスがあり、Clitodocaが正しいようだ。
切手の種名で検索すると、切手の画像のみがヒットし、標本写真や生態写真は出てこない。
ハナアブ科 Senaspis sp.
切手には Senaspis oesacus という種名が載せられている。
Webで、この属を検索した所、14種が知られているようだが、この種名はない。
ハエ目の他の属にもないようなので、種名の妥当性は不明。
一応 Senaspis sp. としておく。
ちなみにその14種は、以下のとおり。
Senaspis apophysata Bezzi,1915
Senaspis cuprea Macquart,1842
Senaspis dentipes (Macquart,1842)
Senaspis dibapha Walker,1849
Senaspis elliottii Austen,1909
Senaspis flaviceps Macquart,1850
Senaspis griseifacies Bezzi,1908
Senaspis haemorrhoa Gerstaecker,1871
Senaspis livida (Bezzi,1912)
Senaspis melanthysana Speiser,1913
Senaspis nigrita Bigot,1859
Senaspis pennata (Herve-Bazin,1914)
Senaspis umbrifera Walker,1849
Senaspis xanthorrhoea Bezzi,1912
画像で見ると、切手の図案のものと、翅の斑紋などは似たものが多い。
サシガメ科 Phonoctonus grandis Signoret,1860
セミ科 Ioba leopardina (Distant,1881)
切手には Loba leopardina の種名が印刷されているが、これも属名のスペルミスで、印刷されている種名で検索すると、切手の画像のみがヒットする。
マルカメムシ科
ツノマルカメムシ(仮称) Ceratocoris distortus Schouteden,1948
甲虫に似た、背面の堅いカメムシの仲間で、日本などにいるグループでは、頭部に突起を持つものはいないが、アフリカのこのグループでは、図案のように、頭部に突起があるものが何種類か出て来る。
日本名(和名)について
日本名については、Webで検索して、すでに付けられているものについては、これに従い、ないものについては科名・属名を使用したが、一部、個人的に付けたものについては(仮称)とした。
蝶については、Webの 「ぷてろんワールド」に掲載されているものは、これに従った。
切手に記されている種名と、実際に検索したものが一致しているものについては、コメントは入れなかった。