昨日、ウブドに近いペジェン村で、大きな火葬儀礼があるというので、見てきました。
王宮の外では、すでにプタンダ(高位の僧侶階級)による、浄化儀礼が執り行われていた。
王族の葬儀と聞いていたので、チョコルダかと思ったが、名前を見るとイダ・スリ・ブガワン・ソマプトラ・プマユンとあるので、僧侶階級で王族に嫁いだ人のようだ。
王宮の十字路に置かれた、葬儀の舞台セット一式。
王宮の割れ門にしつらえられた、結婚式の門飾りのようなものと祭壇。
プタンダのいる祭壇の前に立ち並び、バデに線香の煙を送るように、手を動かしているプマンク(平民出の僧侶)たち。
きらびやかなバデの装飾。
葬列の出発に先立ち、トラックで運ばれるプトゥラガン。
生前軍務に付いていたこともあったのか、軍隊式の葬礼も行われていた。
葬列のしんがりをつとめるバレ・ガンジュールのグループ。
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葬列の先頭グループの、供物を頭に乗せた女性達と、ルジャンを奉納した少女達。
葬列の出発を見守る村人達。
王宮から運び出された遺体が、バデに運び込まれる。
村人に担がれた輿に乗る2人の女性。
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動き出したバデ、上に2人の高僧が乗っている。
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ダラム寺院に到着した遺体は、バデから下ろされ、四阿の中に置かれたプトゥラガンに納められる。
到着したバレ・ガンジュールの一行に、消防車から水がかけられていた。
遺体を納めたプトゥラガンに火が放たれる。
最後に、ダラム寺院の入口にそびえる、大きなガジュマルの木。
ウブドを出たのが10時過ぎ、ペジェンの王宮に到着したのが10時半頃。
写真の左手に写っている2人は、僧侶階級の人たちなので、一族の人たちだと思われる。
右奥から、僧侶階級を示す、白い牛のプトゥラガン、遺体を運び上げるための階段、ダラム寺院まで遺体を運ぶバデ、手前にある小型のバデのようなものは、名前は分からないが、火葬の際によく見かけるものだ。
一番下に大地を支える亀が配置され、その上に龍のような形をしたナーガが配置されている。
本来は村人によって担がれるが、最近はこんな光景もよく見るようになった。
バリの正装をしたブラスバンドも面白い。
下の写真は整列したところ。
ルジャンのグループに続いて、バリス・グデを奉納した少年達が見える。
奉納の踊りは、王宮の内陣で行われた。
1人は白い布で、遺体を納めた棺とつなぎ合わされている。
右手には極楽鳥の剥製が掲げられている。
遺体を納めるにあたって、担がれた遺体は、四阿の周りを、反時計回りに三度回る。
水をかけられ、踊り回っている人もいる。
燃え上がるプトゥラガン。
儀式はこの後も続くが、ここで宿に引き上げた。