以前から、横浜などで普通に見られる、黒い地に黄色い縦筋のドクガ科の幼虫について、すっきりしなかったのが、ちょっと前に「蛾類掲示板」に載った記事によってはっきりしたので書いてみます。
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これは富士山の朝霧高原で撮影したもので、角状に長毛の束が生えているので、キドクガの幼虫に間違いなさそう。
横浜あたりに多く見られる、そっくりさんで、前方の毛束があまり目立たない種類がいて、これが何か良く判らなかった。
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横浜で撮影した、ゴマフリドクガの幼虫で、一番下のものは去年の11月28日に撮影した、脱皮したばかりの幼虫。
今年、福島県の山間部で撮影したキドクガの幼虫。
モンシロドクガの幼虫を検索すると、大概、キドクガの幼虫に似ているというコメントが多く見られるようです。
区別点は、体の前方にあるこぶに生えている毛が、非常に長いのがキドクガ。
短いものがモンシロドクガという解説です。
説明だけからは、モンシロドクガに当たりそうだが、画像を見てみるとかなり黄色い部分が多いので、この種類ではなさそうに思えた。
それで、この前見つけた掲示板の記事で、モンシロドクガとキドクガの見分け方の説明の中で、もう1種、ゴマフリドクガの幼虫がよく似ているとのコメントがあり、今までの疑問が解消したしだいです。
早速ゴマフリドクガで検索してみたところ、一致する画像がたくさん見つかりました。
キドクガの幼虫は、平地では見たことがないので、やや山よりのもののように思えます。
横浜や東京などの、公園等の低標高地で見られるのは、ゴマフリドクガの幼虫と分かりました。
ゴマフリドクガは、成虫を四季の森公園などでも撮影していて、その点では納得です。
更に、幼虫越冬とのことなので、晩秋から初冬にかけて、時たま幼虫が見つかることへの疑問も解消しました。
結論としては、モンシロドクガの幼虫は、それほどキドクガの幼虫には似ていないように思います。