晩秋に発生する奇妙な蛾、ミノウスバ。
おそらく終齢に近いもので、周辺に何頭か見つかったが、すでに拡散している時期だった。
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福島で最初に見つけた♂個体。
同じ木の別の枝で産卵中の個体を発見。
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日が照って気温が上がると、あぶれた♂が♀にアタックしようとするが、♀はすでに産卵モードに入ってしまっているので、ほとんど反応がない。
去年は11月頃から近所の公園などを探し歩いたが、何頭か飛んでいるものは見つけたものの、撮影するまでには至らなかった。
今年は、仕事がらみで、5月に福島に行った際に、民家の庭先の植込みで幼虫を発見。
撮影することが出来た。
その後、10月7日に、これも仕事がらみで福島の山間部を歩いていた時に、1本のマユミに交尾・産卵中の小さな集団を見つけて撮影できた。
つつくと尾端を上に向ける動作をする。
この枝には交尾中の個体を含め、数頭が小さな集団を作っていた。
2度あることは3度というわけでもなかろうが、今月の初め頃に、近所のコンビニへ買い物に行った帰りに、民家の庭先の植込みで、盛んに虫が飛ぶのが見えた。
マサキの植込みのような気がしたので、もしやと思い近づいてみると、案の定ミノウスバだった。
早速、部屋に戻ってカメラを持って引き返し、撮影しながら植込みを見ると、あちこちの枝にかなりの個体数が止まっている。
この近所の小さな公園で、去年、1頭飛んでいるのを見たのだが、発生場所が特定できずに見つけられないでいた。
ここは、ごく狭い範囲に数十頭以上のミノウスバが群れをなして止まっていた。
すでに♀は産卵モードに入ってしまい、非常に不活発な状態だったが、日が照って気温が上がり始めると、単独の♂が盛んに動き回って♀を探していた。
良く見ると、翅に卵を産み付けられている♀もいた。
写真を撮っていると、隣り合った枝に、たくさん止まっているのが見つかる。
まだしばらくは、個体数の多い時期が続きそうなので、ときどき見に行こうとは思っている。
マダラガ科、ミノウスバ Pryeria sinica Moore,1877